箱日記

ライブに行った感想を細々とつづっています。

2020年7月17日(金)アシュラシンドローム 再録プロジェクト 池袋Adm(配信)

わたしが初めてアシュラのライブを観たのは2018年7月14日。神戸のライブハウスだった。(その時の興奮はここを読んでみてくださいな。)

それからほぼ2年。え、たった2年なの?と自分でも思う。しかも2020年になってからは一度も実際のライブに行けていないので、実質1年なのか…と思わずにはいられないのが悲しいところだ。

 


今回の配信ライブは過去曲の再録についての考察。
冒頭語ったように、過去というものを知らないという部分もさることながら、ライブそのものだけではなくて、遊び要素を入れていくということ自体どんなものになるのだろう。
前回がオーソドックスなライブだったからこそ、いったい今回がどうなっていくのか。告知ツイートを眺めながら楽しみにしていたのだ。

わたしは2018年以降のアシュラしか知らないのだけど、過去の色々を検索して知るに、少し前は遊び企画のようなものも開催していたように思う。
ひらがなの文字を投票してもらって曲を作るとか。そういえば一昨年のワンマン前に考察イベントもやっていたよね。

今回は3部構成になっていて、第1部が通常ライブ(30分)、第2部は曲のアレンジコーナー(30分)、そして最後にアレンジした曲をセトリに入れてのライブ(30分)という形だ。
アレンジ回に参加するゲストが2名。アシュラのライブには欠かせない鍵盤のアツシさん。そして『ラブ人間』というバンドのバイオリンである谷崎さんだ。アツシさんはこれまで行ったワンマンライブでは必ず参加していたし、亞一人くんの弾き語りライブではいつも演奏してくれているのでファンにとってもお馴染みのかた。そして『THEラブ人間』谷崎さんは、バクシンの渉さんとナオキさんが所属している『韓流セレブレイト』にも所属しており、昨年のアシュラ渋谷ワンマンライブではゲストとして登場したので、こちらもまたお馴染みなのであった。

まず先にお伝えしたいのが、今回の配信はツイキャスでのライブ配信だったので、アーカイブが14日間もある。わたしとしては永久に永遠に観たいところではあるが、先日の配信のアーカイブ3日間に比べるとだいぶ長い。7月31日まで観られるのだ。チケットもまだ購入可能なので、観たい人は1日でも早く購入することで1日でも長く観られるということである。チケット代が2000円(手数料100円)なので10回観れば1回あたり200円だ。20回観れば100円。200回観れば10円だ。安い。これは買うしかない。

…とまあこんなところで書いてみたところで、購入済みの人しか読んでないだろうなというのは薄々感づいているのだけども。それでももし購入を迷っている人がいるのなら、ぜひ検討してみてくださいね。

今回はステージ後ろのブルーバック(といってもただ青いだけ)とクマちゃんが姿を消していた。配信Admといえば、というくらいに見慣れた姿になっていたが、通常の黒バックになっていた。あのクマちゃんの前では何やっても面白く見えてお得な気がしてわたしは好きだった。きっとみんな大好きなはず。

【第1部】


まずいつものようにいつものSEからメンバーが登場して、最初に思ったのがイヤモニ!
ナガさんがイヤモニをオーダーして作っているのはTwitterで見かけていて、耳の中に型を流して作るんだなーとか耳の穴は人それぞれだからすごいなーと思ったのだけど、亞一人くんもイヤモニをつけていたのでびっくり。
よく見ると全員付けてた、と思う。


ライブハウスのフロアにしか行かない身としたら、イヤモニどころかステージのモニターすらも経験することがないし、何なら耳栓までしちゃうのだけど、これは使ってみた感想をもっと詳しく聞いてみたいところだ。
わたしのライブハウスの知識なんて、ほんと一昔前の小さいライブハウスのものしかなくて、リハーサルで足元のモニターをPAさんに調整してもらって、ボーカル上げてとかベースもっと返してとか、この音は下げてとかみたいな本当に簡単なことをしているのしか知らないのだけど、耳にスピーカー突っ込んで調整した音を聴きながらライブをするんでしょ。そしたらめっちゃ楽じゃない。
どんな音が聴こえてるんだろうなーと。
ググると大きな音の中にいると難聴になるリスクもあるから、それを防ぐ意味もあるみたいなことが書かれていて、なるほどそれはぜひイヤモニを大活用してほしいと思った。
メリットしかないように思えるのだけど、デメリットもあるのかな。機材が増えるとトラブルが起こりやすいとか、周波数がどうとか、突然壊れて大音量が耳に…みたいな可能性があるのか、とか何かあるのだろうか。

調べたら下記のようなものが出てきた。

・高い遮音性を確保することで外耳道閉鎖効果※が発生する。
 とても大きな声量で歌うボーカリストなどは、自分自身の声の反響でモニター音を聴き取りにくい場合がある。
(※外耳道閉鎖効果…外耳道をイヤホン等で閉鎖した際に生じる現象。
通常、声帯などが発する振動は頭蓋骨を通して外耳道へ伝わり、耳の外へ放射されるが、この最後の拡散が行われなくなるため自分自身の声が耳の中で滞留し、強く反響するようになる。)

・自らの演奏を「返し」でしか聞くことができなくなるため、ダイナミクス(音量の大小)の把握はあくまでもマイクを通したものである。
 たとえばボーカル帯域の量感が過度に多いものを使用した場合に、
「自分はわりと大きな声を出している」と錯覚してしまい
 実際には抑揚の豊かな発声ができていないという状況が起きてくる。
また、演奏時にアーティスト自身がライブの熱量などを感じにくい側面もある。

【モニターイヤホン/ヘッドホンってどんなのを選んだらいいの?】ステージ用のイヤモニの選び方【連載・第2回】
イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンのブログ
https://e-earphone.blog/?p=1314475

 

なるほど、メリットばかりでもないんだな。いやでもこの辺りは何とかなりそうな気もする。あとはワイヤレスだと音飛びがあるとかないとか、まあ何かしらのシステムを導入すれば、不具合のリスクも上がるわけだから仕方ない。
打首さんも会長とあす香さんはイヤモニつけてるけど、Junkoさんはつけてる感じがしないので、苦手なのかもしれない。
どうでもいいことだけど、わたしはカナル式イヤホンの耳が詰まったような感覚があまり得意ではないのだけど、そんな感じもあったりするのかな…。


でも今回はイヤモニいいよってライブ中にも言っていたので、きっと良いものだったのだろう。
どういうことにも当てはまるのだけど、便利なものは使えるだけ使うのがいいと思う。

最初は本当に普通にライブステージだ。セトリは下記の通り。

第一部セトリ
 1.ENCOUNTER
 2.絶対彼氏以上
 3.山の男は夢を見た
 4.ロールプレイング現実
 5.はじまりの唄
 6.Daring Darling

わたし【はじまりの唄】がとても好きなんですけど、「ヒュール ライライ」というのと「ヒュルリ ライライラレ」っていうのが。
アシュラの曲で時々出てくる、こういう歌詞の語感がすごく好きで『DORORO』という曲にもあるのだけど、「ひゅるるーんるる」とか、意味のない語みたいなのって語感だけだと思うので、口に出して気持ちいい音みたいな感じで入ってくるのかなとか考えていくと楽しい。
パッと思いついたのがどっちもヒュルヒュルしてるけど、まだほかにもあったと思う。

【Daring Darling】のギターソロのところの亞一人くんの謎ダンスが可愛すぎた。基本的にステージング好きなんだけど、手足が長くて動いてるだけでカッコいいし。でも時々謎のダンスを踊ってくれるときがあって、これはテンションが注入されたって感じがして衝動的で良いと思う。

ナオキさんは基本的にベースを顔で弾くから好き。楽器を顔で弾く人は個人的に信頼しているのだ。難しいフレーズほど、しれっとした顔で弾いて、簡単なフレーズは顔で弾くもんだ、ってじっちゃんが言ってた。
カズマさんっていっつも汗だくになってドラム叩いているイメージなんだけど、今回はそんなでもなくてやっぱり客が入っていないだけで温度が全然違うのかなーって思ったよ。汗だくのカズマさんもカッコいいけど、サラッとしてるカズマさんはイケてる度が増してて素晴らしいと思う。スマートな感じで良い。
ナガさんはいつも汗をかいているイメージがなくて、全然かかないってことはないと思うのだけど、もしかして女優なの!?と思う時がある。
全体的に客を入れていないライブハウスはきっと涼しいのだろう。あとは照明なのかな。Admに行ったことがないから分からないのだけど、配信の時は客電もついてるのかな。ステージを配信するというよりも、配信スタジオみたいな感じで全体を使ってということなら、もしかするとそうなのかもしれない。

【第2部】


もう今回はここがメインと言っても過言ではないと思う。
わたしはステージ袖とか、バックステージとか楽屋とか密着裏側的な映像が本当に大好きだし、練習なんかもめちゃくちゃ好きで配信してくれたら絶対見るタイプなので、ものすごく楽しみにしていた。

ゲストありで昔の曲をアレンジしていく、という触れ込みからイメージしていたのは、もう少し「再録」な感じだった。つまり、もっと原曲に近い感じだけどゲストの音が増えるのと、演奏しているメンバーが違うのでちょっとしたアレンジが加わる…みたいなものだった。
だから、え、それ30分も時間もつ?と思っていたのだけど、ふたを開けてみるともうフルアレンジというか、曲のテイストから変えちゃうというもので、あーそういうことなのかと思ったのだ。
たしかにちょっとしたアレンジだと、細かすぎて比較しながらやっていかないといけないから、なんか授業みたいになるし、玄人向けすぎて渋い作りになってしまう。
エンターテイメントとしてはジャンルもがらっと変えてしまうのが分かりやすい。筋少の曲だって『釈迦』とか『最期の遠足』とか古いバージョンとメンバーを替えて再録したものとあるけれど、そりゃあもう全然違う曲みたいになっている。でも何だろう、同じ曲感はもっとあったんだよね。

この回の時、ナオキさんが元気だったのが印象的。普段の配信とかライブのMCとかは中心になって話すの感じはあまりないのだけど、きっと曲作りの時にはキーマンになってるんだろうなと思った。

【山の男は夢を見た】をアレンジすることになって、最初に出てきたのは「ドンガラガッシャン」の音頭。自分でふって志村けんばりの踊りを披露しているにもかかわらず、他のメンツに響かなかった亞一人くんがお気の毒だったぞ。可愛いね。

いいなーと思ったのは「ジャミロクワイみたいな感じ」ってナガさんが言ったら、みんなが同じ引き出しを開けてくるところ。わたしは音楽詳しくないので、そんなこと言われてもちっともピンとこないのだけど、さすがこれで飯食ってる人たちだけあって、色んな音楽を聴いているのだと思う。

本当にこれは良い意味で、それくらいできて当然だとわたしは思っているのだけど、だって10年以上音楽を生活の中の一番メインに置いて生きているわけだから、できないはずがない。プロのバンドマンなんだもん。
出来上がりのカッコよさはもちろん、あのスピード感で曲を組み立てていく感じに驚きはなくて、それよりも普段は見えない(見せない)部分なので、「見せてもらえている」というところに最大の価値を感じている。

Twitterでもつぶやいたのだけど、普段からパートに分かれているので、役割分担がしっかりしているのね。だからそれぞれがちゃんと自分の仕事をこなせばいいのだけど、最後に一つにまとまったときにばらけてしまうとダメになっちゃうので、そのあたりの細かな呼吸というか、バランスをとる感じというか、そういうところを感じるのが好き。
あとは、専門用語ばっかりになりそうなのに擬音とふんわりした表現ばっかりになるところ。きちんと学んでいくと理論がしっかりあるのだろうけど、説明するのに言語が追い付いてない感じというか、感覚でやっちゃって後付けでちゃんとその理論にのっかっているだろうみたいなのプロっぽくて好き。

Admの黒魔術師のタクヤさんのダンスも、MVとかでモノクロ映像ピンスポットで踊ってる感じで作ったらめっちゃかっこいいんじゃないかなー。
何よりもやってる本人たちが楽しそうで楽しそうで、それがいいよね。この回はめちゃくちゃ面白かった。

ボーカルも含め、楽器が一つずつ役割に合わせた音を奏でて、それが合わさって楽曲だということをリスナーであるこちら側は忘れがちだから、もうもっと見せつけてくれ。こちらはもうただひたすらにひれ伏すから。


【第3部】


そして最後はこのアレンジした山男をセトリに加えて、ゲストも加えてのライブ。
2回目の登場。SEは最近のライブではあまり聞かないほうの曲。

1曲目は絶対彼氏以上】本日2回目。同じ曲を2回聴くライブってのも面白いね。
今思ったけれど、これ3部作なわけだから、昼くらいからやって1回ずつチケット売ればよかったのでは?もしくは3回のうち最初の1回を無料配信にして、アレンジ回とゲストありのライブをそれぞれ1時間くらい時間をかけて有料とか。
アレンジ回だけ無料配信という方法もあるかな。1回目と3回目が有料、みたいな。
自分自身の財布のヒモをこじ開けるようなことを言ってしまったけれど、商売上手だったらそうしたかもなー。
この盛りだくさんのボリューム。1回の配信にするにはもったいない、ほんと。アシュラさんたちは優しいな、お腹いっぱいになっちゃうよ。

【God of Fire(炎)】
わたしこの曲、ライブで聴いたことないかもしれない。バイオリンと鍵盤が入っているから音源よりも厚みがあってとても良い。バイオリンと鍵盤はどっちもメロディアスな感じになるから、すごくいいんだよね。シンプルな音もいいんだけど、盛沢山なゴテゴテした感じ良いと思う。
アシュラはナオキさんのベースもリズム隊であると同時に色んな味の音で真ん中のあたりに来るから、すごくぐっとくる曲になるよね。

【マウンテンドリーム~山の男は夢を見た フューチャーファンクVer.】
いやーかっこいいよ。タクヤ氏がダンスする後ろでルート弾きしてるベースが好きだな。今回は急ごしらえでのアレンジだったけど、本当に再録するのであれば、ナガさんのギターとバイオリンのユニゾンみたいなのも聴きたいな。楽器隊のソロ回しなんかもあると素敵。
こういうタイプの曲はほんと大好きだし、たくさん遊んで作ってたから、こうなったらもっともっと遊んでほしい。
ラストの「マウンテンドリーム、おーいぇーいセンキュー」ってささやきにはちょっと笑っちゃったけど。
こっち側はめっちゃ楽しいけど、お客さんには伝わってるかなって言ってたけど、めっちゃ楽しいし、楽しそうなのが伝わってくるし、もうWin-Winすぎる関係だった。
今後もこういうの何回でもやってほしい。

【Starlight Blues】
このあたりの曲も鍵盤とバイオリンが入るとすごくいいんだよね。バイオリンって全然詳しくないのだけど、谷崎さんの癖とか、っぽいフレーズとかもあるんだろうなって思った。クラシックのバイオリンとはやっぱり音の雰囲気なんかも違うのかな。バクシンの曲や韓セレの曲はバイオリンの音がすごく印象的だよね。

ラズベリーブギ】
初めましての曲。
いつ頃の曲なんだろう。ナガさんが初めて弾いたって言ってた(あれ、それはもう1曲のほうかな?)からかなり古い曲なんだろうと思う。いや、かっこいいよ。
なんというかAメロBメロとサビの雰囲気が変わる曲。盛沢山な曲ってアシュラには多いと思う。わたしが耳慣れないだけなのかもしれないけど、忙しいってイメージ。でも好きだよ。どのテイストもかっこよくて、ラウドな感じと少し懐かしい雰囲気がする。
わたしこの曲みたいなBメロ好きだ。ハードロックになるのかなー。邦ロックにありそうな感じかな。ちょっとジャンルの話は全く分からないので下手なことは書けないけどさ。
昔のアシュラって男女ツインボーカルみたいな感じだった時もあったと思うのだけど、その頃の曲なのかな。だとすると全く雰囲気が変わってるだろうなとは思う。原曲も聴いて、聴き比べをしてみたいけれどまずは再録してくれるのをひたすらに待つ感じだ。

古い曲をまたやるのって結構恥ずかしいみたいな人もいると思うのだけど、それって歌詞じゃないかなと思うんだよね。歌詞って変えられないじゃない。基本的には。曲はたくさんアレンジしてしまえばかっこよくなるから昔作った曲だろうと何ら問題ないと思う。
でも歌詞って、もしこっぱずかしい歌詞だったとしたら嫌じゃない。まあそれもものすごい年数経ってきたら別にいいかーってなるんだろうけど。人は年を取ると角が取れて丸くなるね。
あ、再録のⅮⅬ販売は、歌詞も欲しいな。

【Mr.Paradise】
通称ミスパラ。ナガさんがセトリを間違って始めちゃった。この曲は時々演奏されるので、少し前のものだけど比較的聴く機会に恵まれている。
ナガさんが間違えたとき、ナオキさんが一番戸惑ってた。でもきっとみんな戸惑ってたんだろうな。こういうハプニングも含めて「そうだったんだー」って見返しができるのは配信の良さだと思う。

時間が押してるから少し端折る?みたいな話になったけれど、結局第2部で決めたセトリでやってくれて、なんだかんだで最後のライブステージは9曲。ちょっとしたツーマンくらいの持ち時間じゃないか。贅沢だ。

【旅人の行方】
これも初めまして。
歌い上げるタイプの曲は本当に亞一人くんの良さが出る。
少しマスミサイルっぽい雰囲気があるなーって思ったのはどうしてだろうな。全然違うのに。でも何回聴いてもちょっとだけ思うからきっと何か原因があるのだと思われる。

この曲はとてもカッコいいのだけど、知らないバンドがライブでやっていたら落ち着きすぎているなって印象を抱くかもしれない。
たとえばたくさん対バンがいるタイプのライブで、持ち時間30分とか、もっと短いライブだったらセトリに入ってこないよなと思うのだ。
曲もカッコいいし、亞一人くんの歌声もとても良い。だけど聴く側の心が整ってないとたぶん難しいと思う。
わたしが最初にアシュラを観た時のライブは5バンド対バンだったかな。持ち時間も短くて、でもわたしは初めてだからすごくドキドキしていたし、実際にめちゃくちゃ楽しかったのだけど、他のバンドをそのくらいの気持ちで観たかと言われるとそんなことはなくて。
5つもステージを観るってけっこう大変で、お酒を飲みながら端っこの方でだべってることも多くて、そういうのをひっくるめてライブの好きなところなんだけど、やっぱり歌い上げる曲っていうのはよっぽどのお目当てじゃないと難しいんだよね。
だからいつ頃の曲なのかは分からないのだけど、当時セトリにどのくらいの頻度で入っていたのかな。こうして古い曲が取り出されるとき、たくさんの人が本当にその曲に耳を傾けているという状況が作れているということなわけで、それはやっぱり長く続けてきたからこそだと思う。だからわたしはアレンジの違いや単純に技術力の向上を聴き比べるというだけではなく昔の曲の再録はとても好きだ。

【月はメランコリックに揺れ】からの【Over the Sun】
今回はどちらの曲も、あんまりボーカルのディレイ(?)がなかった。前回がたくさんあったけどちょっとだけ大げさな感じだったので、今回くらいがわたしは好きかな。
「Over the Sun」のイントロのところのギターの音。途中でも出てくるあの音を聴くとMVにあるRSRの写真が切り替わっていく風景と重なって、頭の中に夏がくる。はっきりとした夏の色と空気を思い出す。

ラストのラストフレーズの歌い方がすごく良かった。あ、今のもう一度聴きたいって思ったよ。
配信のおかげでアーカイブが残っているから、それが叶うという幸せ。ライブだとそれが叶わない幸せになる。一瞬のきらめきはまた見られるのも、二度と見られないのもどちらも幸せだ。
だって動画で残っていなければ、「すごく良かった、もう一度聴きたい」という気持ちだけが確かめる必要なく残るのだ。自分だけの記憶に残るだけだから、誰にも邪魔されたり否定されたりされることなく残り続ける。きっとそれは幸せなことだ。

駆け足で書いたけれど、盛沢山でものすごく楽しい配信だった。
7月31日までアーカイブで観られるので、まだ未見のかたはこちらからどうぞ。

あーライブ行きたい…。打ち上げ配信がAdmのYoutubeチャンネルであったのだけど、そちらは消えちゃってた…。みんなニコニコ楽しそうでよかったのに。