箱日記

ライブに行った感想を細々とつづっています。

2018年12月26日 打首獄門同好会 福岡MUSIC JUNCTION

これなら午前中は仕事に行ってもよかったかな。
ダラダラと午前中を過ごしながらそんな風に考えていた。
福岡市内までは普通電車で40分ほど。そこから会場までは地下鉄かバスか。Googlマップの案内は電車が優先されてしまうのか、バスがあまり出てこない。
しかし福岡という街は西鉄バスというバス会社がそのほとんどを牛耳っていて、あらゆるところに連れて行ってくれるのである。おそらくバスの方が便利なんだろうと考えて、Googleマップの設定をいじってあらかじめの時間を調べるよりも、駅に着いてから案内板を眺めた方が早いなというアナログな結論を出した。

 

こんな年の瀬に福岡でフェスが行われているなど、会長のツイートがなければ知らないままだっただろう。福岡のフェスといえば、夏に海の中道らへんで行われるNUMBER SHOT、百道(ももち)あたりで行われるTRIANGLE、それと春先に市内のライブハウスを使って行うサーキットフェスTENJIN ONTAQ、あとなんか1月にこちらもサーキットフェスでBURNSってのもあった…って意外とあるな。
しかも、今調べたらまったく今回全く同じ日程で別のフェスもあってたんじゃない。「BARIYOKA ROCK」ってZepp福岡で。なんでこんなまるかぶりにしちゃうんだ。どちらが先なのかは知らないけれど。

まあともかく、わたしはフェスにはあまり詳しい方ではないので、今回のMUSIC JUNCTIONというフェスについては公式ページで分かる範囲のことを頭に入れて、タイムテーブルと会場だけを調べて向かったのである。
ライブハウスで行われるライブの場合もあまり事前情報を入れる事は無くて、調べるのは場所とロッカーくらいだが、それ以外に必要だと思われる対バンの情報も積極的には取り込まなかったりする。
そんなわたしだが、バンドが対バンでツアーを回る理由を知っている。もちろん物理的というか状況的な理由もあると思う。しかしそうではなくてファンを増やしていくような意味合いが大きい。互いのファンがそれぞれのライブを観ることで、輪が広がっていくことを目的にしているのだろうと思う。
きっとそうなんだろうと思っている。けれど…というやつだ。

今回のフェスはどうやら初開催であったようで、驚いたのはその会場だ。福岡国際センターといえば、広い。いわゆるコンサートホールだ。
あの付近は港の近くで上を走っている都市高速から見下ろせるのだけど、マリンメッセ、サンパレス、国際センターと何やら大きいコンサートホールが集まっている。わたしはどれも縁が薄いので詳しくないのだけれど、博多や天神の駅までもバスを使って交通の便がよく、何ならどちらとも歩いても移動できる距離にあるので、何らかのコンサートがあった日などは、まっすぐ伸びた大博通りをグッズで身を固めた人々がぞろぞろと歩いている。
新幹線の駅からも、市内の繁華街からも、そして高速のインターからも近いという場所に、いくつかのホールが集まっているという何とも便利なところである。

雨が降っていなければわたしも駅から歩いていただろう。しかし残念ながらこの日は小さな雨が降っていた。
はたして打首さんが晴れバンドというのは一体どこに行ってしまったのか。などと思うも大した雨でもなく、傘は必要ない程度であった。やはり晴れバンドなのか、否、晴れてはいないのに晴れバンドとはこれいかに…。

バスを降りるとすぐにその場所は分かった。会場に大きくMUSIC JUNCTIONと書いた横看板が見える。なんとなくフェスですよね?という出で立ちの人も2名ほどいる。…ん?2名?
そうなのだ。がらんとしているのである。たしかに博多や天神から近いとはいえ、普段はそんなに人が多い場所ではない。だからこそイベントに適しているのだともいえる。
しかし今のところフェスに来た人たちなのだろうかと思われる人は目視できる範囲で2名だった。どうなっているのだろうと思いながら進んでいく。

「着いたよー」と息子に声をかけるわたしも静けさに負けてどこか半信半疑だ。
まずは、入口の前にあるわずかなスペースが飲食ゾーンに足を踏み入れる。お昼ご飯は着いてから食べようと話しながら移動していたため、すでに14時近くになっておりお腹がペコペコだったのだ。
しかしまずは酒だろうとハイボールを飲む。車でだって来られる場所だったけれど公共の交通機関を使ったのは、お酒が飲みたいからに他ならない。
出ているお店は5店舗。…並ばなくても選び放題で何でも買える感じだ。どれも美味しそうで良い匂いだった。実際にライブ前の腹ごしらえとしてホルモン焼きラーメンや唐揚げを食す。とても美味しい。


鳥の唐揚げとフライドポテトは定番商品ということでわかるのだが、この店舗数の少なさで、グリーンカレー被りを起こしていたのがちょっと面白くて、思わずjunkoさんを思い浮かべてしまう。しかし一体どういうことなのかと思わずにはいられない。

しかし人がまばらだ。飲食ブースの前に申し訳程度にある長椅子にも座れてしまう。
なにせ、国際センターはキャパ10,000人。打首さんの出番まではまだ時間があるにしろ、あまりに人が多ければどんなふうに立ち回ればいいのかを考えなければならないと思っていた。
今日は冬休みに突入した息子も一緒のため、彼の場所を確保しなければならない。後ろで観るなら観るで、なるべく見える場所を探さなければならないのだ。
しかし現状はがらんとしている。もしかして中にたくさん人がいるのだろうか。

ご飯を食べて腹ごしらえをして、わたしは酒も程よく入れたところでチケットを渡してリストバンドをもらう。紙タイプで先日の鹿児島のフェスと同じものだった。案の定すぐにシワがよってしまう。
中に入ると、ロビーにも椅子があり座って待機している人も多くいた。
音出しの音がロビーにも聴こえていて、何の事は無い左右の入り口は明け放たれている。これは普通にロビーでも聴けてしまう状況だ。
…たしかフロアの一番後ろが物販スペースだったな。と、会場見取り図を思い出しながら、入口をくぐる。

―― 人少なっ!!??
これは久しぶりに驚いた。
ステージに近い側にはLIVEゾーンがあり、その後ろがFREEゾーン、そしてさらに後ろが物販だったのだが、とにかく人が少ない。LIVEゾーンはいわゆるアリーナのようなものだと思うが、上、下、センターに分かれていて、それぞれ柵が作られている。そして通路を挟んだ後方がFREEゾーンだ。そちらはなんというか人が座り込んでいる。
たしかに、たしかにフェスでは後ろの方でテントを張ったり、敷物を敷いて座っているのが普通だ。
でもそれは野外フェスの話であって、屋内フェスではない。
わたしは屋内フェスをあまりよく知らないのだけど、屋内フェスで会場の中に座ってもいい場所があるものってあるの? 前回のボロフェスも屋内だったが、たしか座れるようなスペースは無かったはずだ。もしや座るを前提に作っているわけでは無いスペースにみんなが腰を下ろしているということなのか…。

屋内フェスで一番怖いのは「入場規制」だったが、この分では入場規制はないだろう。場所取り云々の問題ではない。どちらかといえばみんな早く来て、という感じだ。

10,000人キャパ(2階席があるので、1階フロアは6,000人)の会場はステージが高い。ステージが高いもんだから、LIVEゾーンの柵からも遠いのだ。
とにかくバランスが悪い。とにかくなんだか居心地が悪いのだ。座って待機するというのもなんだか落ち着かないし、だからといって知らないバンドを前で観るのもなと躊躇してしまう。飲食ブースが外なので、気軽にお酒を買いに行くわけにもいかない。
ボロフェスがゆったりと観られたという印象が強いのは、ドリンクカウンターが会場の中に設置されていて、お酒を片手に観る事ができたからではないかなと思う。小規模なフェスの良さを活かしていたボロフェスとは対照的で、大規模フェスの雰囲気を醸し出して人が少ないのはある意味厳しいものがある。

そして時間がどうやら30分程度押しているようだった。仕事終わりで向かってる人は助かるかもしれないなと思いながら、押した分はどこかで調整が入るのだろうかなどと思ったりもした。

打首さんの出番の時は、結局LIVEゾーンのセンターの下手寄り柵前に息子を置いた。わたしは2列目にその身を滑り込ませる。息子の横はjunkoさんお誕生会Tの方だったので、これは安心だとわたしは後ろに控えた。打首ファンは優しい人が多い。当日の物販で売られていたのはネコゴーストTだったので、それだと判断が難しいが、junkoさんお誕生会Tを着ている人はきっと良い人のはず!という勝手な希望的観測だったけど、正しかったと思う。

一方、わたしの左隣にいたのは2人連れの若い男性だったが、どうやら打首さんの名前は知っているけれど、姿かたちや曲は知らないようだった。
後ろは打首さん目当てで来たであろう方が話している声が聞えてくる。セッティングの時に「あのストレートヘアの人が会長に見えるー」と話してらしたので、何度振り向いて「あのストレートヘアの人が会長ですよ!」と言いたかったことか。セッティングであまりに普通に出てこられると「スタッフの人? え、本物!?」ってなりますよね。分かります。

音出し曲は定番の【ヤキトリズム】
わたしはホントこの曲好きだから、音出しだけでなくまるっと本番で聴きたいものだ。いつものように音出しで「せっせーり!せっせーり!」となるかと思ったら、せせりコールの小ささよ。あれ?と思いつつ、全身獄に身を包んでいるという使命感もあり、せせりコールを楽しんだ。つくねもね!
このあたりで気づき始めるのだ。あれ、今日は初見さんが多いのでは…?と。
たしかに打首さんの時間になってLIVEゾーンはぎゅっと人が多くなった。前の方に来てしまったから全体像は見えないけれど、人の圧が高くなったのが分かる。
しかしながら、もしかすると曲を知っていたり、ライブにたくさん行っている人は少ないのかもしれない。
わたしだって2018年の2月からという短さでライブに行っているので、実際のところ今日で8回目なのだ。そのうちライブハウスは4回、武道館で1回、それ以外はフェスという感じなので、詳しくないのだ! にわかなのだぞ。と思いつつ、それは物理的な距離が影響しているのだろうと思う。
打首さんが武道館以降、九州に来てくれたライブでわたしが逃しているのは10月の大分だけだったと思うのだけど、あれはヤバTのツアーだったが対バン発表が直前で、打首ファンの人はほとんどチケットが取れなかったんじゃないだろうか。
それ以外となれば鹿児島のフェスと今回のフェスだもの。行きたくても遠征出来ない人にはライブを観る機会がないというやつだ。

音出し2曲目は【ニクタベイコウ】おっとこれは珍しい。いつもは諭吉なのに。
本番でやる曲は音出しには使わないので、今回は肉がないということか!なんと!
これはYESMAXがあるからだなと、数日前に発表された新曲が聴けることに対する期待感を大きくした。
しかし音出しは後ろのVJ映像がないし、特に会長も煽ったりしないので、そうなるとコールがないんだなーとしみじみ。ゼロではないけれど小さいのだ。その小ささに負けてさらに声を出さないという奥ゆかしい感じになってしまって、結果ほとんどコールが起きないという寂しい状態になってしまう。

やっぱりVJって画期的だよなと思うのだ。あれがあるだけで、コールが本当に分かりやすい。ノリやすいというのはたくさんのバンドが集まるフェスという場面において便利だし、相性がいいと会長が言っていたのも分かる気がする。

「我々はみなさんに、誕生日…ちがった!クリスマスプレゼントを用意しましたー」という、うっかりMCでうまい棒配布タイムとなる。誕生日の話題で持ちきりだもんなと思いながら、間違ってしまったMCのおかげで、隣の若者は困惑していたぞ。
「え、今なんて言った?なになに??」みたいな感じになっていたのだが、誕生日かクリスマスかは関係なく、たしかにそうなるわなと思った。いつの間にか慣れっこになっていたが、ライブ前にうまい棒が配られるという状況はどちらかといえば普通ではない。

「今日はこの会場全員に配れるはずだ」というちょっと笑いながらの会長の表現は好きだ。いくつか前のバンドがMCで「今日は人が少ないけど盛り上がって行こう」と言ったのだが、わたしは個人的にステージの上の人がフロアに向かって「少ない」と大真面目に言うのはNGだと思っている。
そんなことはこちら側だって重々わかっているのだが、それはお互いに言わない約束なのではないだろうかと思うのだ。
でも会長のようなマイルドな表現で弄っていく形は好きだ。

いつものごとくうまい棒が入ったビニール袋を持ったスタッフがやってきて、前列の人に手渡す。そのまま後ろに後ろにばかり進んでいたので、慌てて手を伸ばす。「あーていうかもう後ろに行ったやん…」という寂しそうな声が聞えたので、袋に手を伸ばしてあと数本を取って、横の人にもおすそ分け。
無事にうまい棒を手に入れられたどころか、周囲への気遣いまで出来たことが個人的には嬉しかった。今まで慣れないフェスやライブハウスで、助けてもらうことが多かったので余計にだ。

うまい棒をみんなが回している間に会長たちは一度袖に引っ込んで、再び出てくるのをわたしたちは待っていた。うまい棒が配布されたということは、やっぱり1曲目はあの曲だなと思いながらそのわずかな時間を待っていると、隣から衝撃な発言が聞えてきたのである。
「なんでうまい棒? これ食べていいんかな?」
待て、待つんだ若人よ。それはまだ食べてはならぬ! 
知らない人に話しかけるのが苦手なので、どうしようかと悩んでいたが、横をチラ見するとすでに指が袋のギザギザを引き裂くモーションに入っていた。いかーーーーーん!!

「まだ、まだです! まだ食べないで待ちましょう。うまい棒の歌があるのでその時に振るんです」
何とかそれを伝えることに成功した。何だこの人必死だなと思われたかもしれないが、打首さんが登場する前にうまい棒を食べてしまおうとする人を目前に冷静にいられるはずがない。食べてしまったらわずか数分後に後悔するのは明らかだ。

そんな風にひっそりと人助けをしている間にラジオ風の紹介が流れ(今回のフェスはCROSS FMというFMの25周年という文言が入っていたので主催なのかな?)いつものSEと共にメンバーが登場した。

1曲目はやはりこの曲【デリシャスティック】
打首さんのライブでこの曲を聴かない日はないのだけど、先日どこかのフェスではやらなかったと聞いていて、なんと…!もしかしてうまい棒離れ…!?と思っていたが、安定のうまい棒だった。
わたしはねぇ、この曲の歌いだしの時に会長がマイクを持って少し角度を変えるところが好きなんだよ。…ってこの日やったかどうかは覚えていないのだけど。
そんな風にライブを観る回数よりも、ライブ映像を観る回数が多いと、うっかり記憶の中に格納されてしまってうまく取り出せなくなるものだ。
チラリと横を見れば、件の若人も無事に美味しいサイリウムを振ることができていたようで、何よりである。

そして次の曲は【島国DNA】
ああ、まぐろたん!!!愛しのまぐろたんに今日こそさわれるかもしれないと思って手を伸ばす。しかし、打首さんのステージだというのに柵の前にスタッフが一人もいないようにみえるのだけど…?大丈夫なのかなと不安になる。
またこのまぐろたんを泳がせるのもなかなか難しくて、この日は華麗な泳ぎにならなかった。柵の向こう側に落ちてもすぐに助けてくれる人がいなくて、ポンポンと跳ねさせるのってやっぱり難しいんだと思う。スタッフもまさかまぐろが柵のこちら側に落ちてくるとは思わない…のか。あれー?
この曲はまぐろたんがダイバーの代わりだけど、他の曲ではダイバーがでるのではないかい?と思いつつ…。たしかに公式ページには「モッシュダイブは一切禁止」の文字はあったけれど、ほらああいうのって読まない人も多いから。会場には書かれていなかったし、普通にダイブする人はするだろうなって思っていたのだけど、スタッフがいないから、うーん大丈夫かなって思いつつ、まぐろたんに触れてわたしとしてはご満悦。

3曲目は【布団の中から出たくない】
今日は寒い、寒いから出たくないと会長が話し始めて、おおこれはと思いながら聞いていた。最近本当に実感する。やっぱり夏はこの布団の中から出たくない気持ちのディティールがゆるむのだ。
寒くなってきたからこそ、本当に布団から出たくない気持ちがより濃くなるし、トイレに行きたいのに布団からは出たくないというあの気持ちがものすごく深いところで理解できるのだから、本当に「寒い」ということはすごいことだと思うわけだ。
そして、「出たくない」まで言っているけれどもフロアが「ああ、あの曲だな…」という空気を纏わない様子を感じて、あ、今日は初見さんが多いんだったな。と改めて思う。
ということはもしかしたら…と思っていたら、案の定「さむいーさむいー」の次、「さ、む…」の後に「いー」の声が続出した。
いや、これ絶対言ってしまうやつだから。しかももう一回巡ってきた時は「さ、む、いーーーーーー!」ってなるので、2番もうっかり言ってしまうという罠。大いなる罠。

そして驚いたことに、ダイバーはいなかったのにサークルは出来た。しかも布団でだ。この曲でサークル!?初めて見たーーと思いながら、わたしの場所はセンターエリアの下手側だったので広がってきた人たちの様子を眺め見るだけで、特に参加しなくても大丈夫な位置だったのだけど、布団でサークルモッシュ!?布団で??という驚きの方が大きくて、なんというか衝撃が大きかったなー。どちらかといえばわたしの中で布団はいわゆるバラード的な位置にあるんだけども…。

衝撃のサークルモッシュを乗り越えて、先日バズってしまった出来事をほんの少しだけMCでいじる会長。新曲を発表した3日後というタイミングだったので、そちらが衝撃過ぎて新曲の情報が霞んでしまった…と。
打首獄門同好会で検索したら、スペースを入れると「還暦」の文字が出てくるのでやってみてくださいといった感じで触れていた。
たしかにほんの数日前の出来事だったけれど、わたし自身もかなり衝撃を受けて、そりゃあもう内臓飛び出るほどびっくりした。
新曲の【YESMAX】が霞んでしまう、というよりは新曲発表という出来事そのものが霞んでしまうのも仕方がないように思う。なんていうか他に類をみない驚愕の出来事だったからね。

でもあんまりこの話を引っ張らないでほしいなって個人的には思っている。今はまだ発表してから間がないので状況説明みたいな時期なのだろうと思っているが、きっと会長はそのへんの引き際もバランスがいいだろうって信じてるのです。
ちなみに隣の若人が「還暦?なんで??」って不思議そうにしていたので、事実をこっそりと教えたら非常に驚いていた。そうなのよ、こっちも数日前にその驚きを経験済みなわけですよ、と思いながら。

新曲の時は確かNEWの方のヘッドレスギターを使ってたと思ったけど違ったかな?いや、シンプル斎藤ギターの兄弟を持ち替えてたんだったかな。こういうところを覚えていないからわたしの記憶なんて…と切なくなるんだよな。

演る側も新しい曲ということもあってまだしっくり馴染んでないところもあるのかもしれない。ちょっとだけ会長が走ってるところがあった気がする。『普通のサイズじゃNONONO♪』ってとこらへん。ただズクズクズクズクってところはわたし自身がそういう風に聴き取りがちなところも自覚してるので、本当のところはよく分からない。
ライブでは初めて聴くので、どこでコールするべきなのか、何をコールすべきなのかはまだよく分からなくて、迷いながらも、これから何回もステージで演奏されるたびに、フロアの対応も固まってくるのだろうかなど思ったりした。

 

「ラーメンの曲はまだある。実は今年最後の26(ジロー)の日」ということで【私を二郎に連れてって】
おおそうか、26日は二郎の日だったと思い出す。二郎が関東の文化なもんで詳しくないのだけど、一度は食べてみたいなって思ってる。最近は実はうどんが…などとも言われているが、やっぱり福岡がラーメンの国であることは間違いないことで、だからこそ二郎の店舗がないのかなとも思うのだ…。
先日のボロフェスの時も10月26日だったので、この曲をやってくれたというのに、わたしは途中で抜けてしまって聴けなかったのだ。なので26の日に聴けたことは感慨深い。
この曲で驚いたのは、なんと再びサークルが出来たのだ。先ほどの布団の時だってビックリしたけれど、二郎でサークルは初めて見たよ。わたしが知らないだけ?でも難しいのではないかい??ってもうステージよりも出来てしまったサークルの行く末が気になって気になって…。
この曲ってあす香さんとjunkoさんの歌のパートが多い可愛らしい曲で、GOGOGOの後のサビもどちらかというと、ホント可愛い曲なんだよね。
たしかに1番のサビのところでダイバーが転がっていくイメージはあるんだけど、そこも時間的にわずかで、Aメロはとにかく可愛いし、Bメロは言葉遊びみたいな感じだし、サークルモッシュの弾けどころがない感じがして、え?え?ってなったよ。
しかもだよ、しかもだよ、2回目のGOGOGO――!の後は、1番と違ってあす香さんの歌ソロパートで、静かになるところなのに、サークルが広がってまだかまだかっていう緊張感がみなぎっていて、いや、どうすんの!?って思いながら不安にかられていたら、会長もちょっと笑っているのが目に入った。そうですよね?そうですよねええ??
でもそらそうだ、サークルで弾けたいっていう希望がフロアに漂っていたとしても、曲の流れは変わらないわけだもん。武道館のフローネルで会長の最後のソロ歌部分が「牛乳」であったかのように、変える事はできないのだもの。
打首� ��ラウド、ってことでサークルモッシュで遊べると思ったんだよね。少しビックリしたけれど、なんていうかそういうこともあるよね!って思った。わたしはこういう善意が思わぬ方向にいってしまうアクシデントは好きだ。楽しもうという気概が溢れている、いわば愛だからだ。
そして曲が終わってからそこをいじらないところが会長の優しさなのだろう。それは以前のこのツイートによく表れていると思う。

だってフェスってそういうことなんだもんね。他のバンドを観てるときのわたしも、まったく分かってないから「踊ってくれますかーー」とか言われても、どう踊ってよいのか分からずで、なぞのダンシングをひそかに試みる事しか出来ないしね。

でもこの日のバンドはあんまりこちらに対して何かを煽るような感じはなかったんだよね。「夜の本気ダンス」が唯一「踊れますか―」っていう風にステージから声をかけていたくらいで、あとは何か粛々とやっている感じだった気がする。全部を観たわけではないけれども…。

盛り上がって行こうぜーーーとか踊ろうぜーーーとかよくあるのだけど、ちょっと表現が抽象的すぎて初見の場合どうすればいいか分からないときも多いんだな。
メタルの場合はヘドバンだけど、これはリズムやリフでやるもんなので分かりやすいといえば分かりやすい。とは言えだよ、手を上げろだの拍手しろだのを強要されすぎると、またこれはこれでゆっくり観させてちょうだいなと思うので、ほんとMCやらステージングやらのさじ加減というのは大事なのだろうと思うわけです。
ここは本当に好みの問題も大いにあるし、あとはどれだけ贔屓してるかってところにもよるから何とも言えないけれど。

福岡に来てずっとラーメンばかり食べてる、って会長が言ってたのはどこだったか。クリスマスの日ほとんどが車の中にいましたって、名古屋からの移動だったのだもんね。ホントお疲れ様としか言いようがない。でも遊びに来たかったからこの30分のために来ましたって言ってくれて本当に嬉しい。
いつもは終わる時間が遅くて食べられないけれど…って前置きして今日はアレが食べられるかもしれないと言って「もつ鍋」の話をしたもんだから、わたしが盛り上がったよね!!もしや!!って。いや違ったのだけどさ。期待しちゃって声を上げてしまって非常に恥ずかしい。心を弄ばれたぞ。

やっぱり最後はこの曲【日本の米は世界一】
あーそっか終わってしまうんだなって思うけど、やっぱりご唱和くださいって言われたらめっちゃ声張って言っちゃうやつ。人差し指を高々と上げて言っちゃうやつよ。何回聴いてもやっぱりこの曲は大好きだ。junkoさんが煽りながら息子に目線をくれたのはどの曲だったかなー。でも最後の最後までしっかりフロアを煽るjunkoさん本当にカッコいい。
あす香さんの姿がやっぱり見え辛くて、ステージそのものを観るなら後ろの方がよく見えるのだけど、やっぱり前に行きたいなって思ってしまう。何だろうねこの葛藤。
そしてうっかりするとしっかりVJ映像に目線を取られてしまうという罠も残しつつ、米のイントロも「米(マイ)!米(マイ)!」の2回目に張られた罠が今日も活躍していた。
また福岡に来てほしいなーと願いつつ、打首さんのステージが終わっていくのであった。

とりあえずステージが終わったので、お酒を求めて外に出る。やっぱりライブ終わりのビールは最高だ。焼酎も結構色々ラインナップがあったのだけど、やっぱりビールかなーと思って頼んでから、ホットワインなるものを見つけてビールをキャンセルしてそれを頼んでみる。
そしたら手違いでビールの注文もとおってしまっていて、人の良さそうな店主さんがビールも注いでしまったからどうぞって言ってくれて、ワインとビールをどちらも飲むという何とも美味しい状態に。

まったりと余韻に浸っていたら、突然話しかけられて少し驚いた。知り合いのフォロワーさんは誰もいないはずだったけどなーって思っていたら、フォロワーさんのフォロワーさんという方で見つけて話しかけてくださったのが嬉しかったな。
そんな風に出会いもあり、飲食ブースは概ね美味しかったし、打首さんが福岡で観られるってのもとても良いことだし、2018年のライブ納めという良い1日だったのだけど、だけど…。

わたしはフェスに行くことになったら、とりあえず公式ホームページには行くし、Twitterアカウントも見に行く。事前知識を入れないというのはお目当て以外の出演者の予習をしないという意味だ。
基本的にはアーティストラインナップとエリアマップ、タイムテーブルなど必要な情報を手に入れることが主たる目的ではあるけれど、もう一つあって、主催側の開催に対する想いのようなものを読むのが好きで、そういったところを探してしまう。
今回のフェスの公式ページにはそれがなくて、少し…いやかなり残念だ。なぜフェスを開催しようと思ったのか。どんなフェスにしたいのか。それはイベント開催の核になる部分だと思うし、それがなければただ単にアーティストを集めてその日を消化したに過ぎない。

公式ページを見るに、前日はそこそこの人だったみたいで同じ会場だったとは思えない写真がトップを飾っていて少々驚いた。
もしかするとこのフェスが後々に福岡の音楽シーンをけん引するようなものになっていくのかもしれないけれど、それにはやっぱり「どんなフェスにしたいか」ってことを表明するのはとっても大切だと思う。音楽フェスは飽和状態で、そろそろ淘汰されていく時期だと思うのだ。わたし自身はフェスよりもライブハウスの方が好きであったとしても、気軽に行ける場所にしっかりと根付いたものがあることは嬉しいので、次回があるとするならばまずは日程を再考してほしいなと思った。

今回はとにかく日取りが悪かったと思われる。
わたしは打首さんの出演する日である2日目のことしか考えていなかったが、よく考えれば3連休翌日からの平日2日間だ。
この3連休で京都では「ポルノ超特急」、名古屋では「MERRY ROCK PRADE」というフェスが行われている。どちらも打首さんが出演するものだったので、TLの音楽好きフォロワーさんたちがこぞって参加していた。
たしかに地元でのイベントは嬉しい。家からすぐに行ける距離で開催されれば交通費があまりかからずに行けるから。
でも、3連休後に仕事の休みを取るのって大変だもの。いやいや対象者は冬休みに突入した学生さんなんだと言うのであれば、チケット代に学割を作るべきだろう。

あと近くで同じ日程でフェスがあるというのもいただけない。それがあるならある程度協力体制を取るべきなのだと思うが、そこは主催が違うから何とも言えないところだ。
実際の集客と、予定していたものとが大きく離れていたので、FREEゾーンでお客さんが座っているという状況になってしまったのだと思うが、これはやはりステージから観たときにあまり良い景色とはいえないし、モチベーションも下がるのではないかと思うのだ。座っていた人がどうというわけではなくて、会場作りも主催側の大事なポイントだと思う。公式の写真を見る限りきっと1日目は違っていたと思うんだけど…。

色んなことを翌年に期待…としながら、バスに乗って帰路に着くのであった。
次こそは次こそは、絶対ライブハウスで。

位置的にあす香さんの姿があまりよく見えなかったので、嬉しい。そしてカッコいい!!