箱日記

ライブに行った感想を細々とつづっています。

2019年7月28日 アシュラシンドローム 福岡Queblick

だから、ライブに行こう。

 

わたしの家から福岡市内までは電車で40分。新幹線なら20分。
しかしライブハウスがある場所までは乗り換えなしではたどり着けず、ドアtoドアだと正味1時間の距離にある。平日ならば時間を惜しんで新幹線で向かうところだが、本日は日曜日。わたしはバンドTシャツやラババン、タオルなどの必要品をリュックに詰めると、昼前に息子と共に家を出た。

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2019年6月29日 打首獄門同好会 獄至十五ツアー 大分DRUM Be-0

行くぞ大分、と数日前に福岡でライブを楽しんだ余韻を引きずり、仕事をしているようでしていなかったブランクを経て、わたしは1泊2日の荷物を持って最寄駅から電車へ乗った。

生れも育ちも九州な人たちは、九州内の移動に対してあまり構えていないという印象を受けるが、移り住んできた身とすれば福岡~大分へは旅である。

最寄駅から大分への行き方は二通りあって、一つは最寄駅から直通の特急に乗っていくという方法。そしてもう一つは新幹線で博多まで出てそこから特急に乗る方法だ。

本数を考えれば博多から出ている特急の方が多い。しかし乗り換えは面倒だし、距離もある。何より高い、ということで地元の駅から乗り換えゼロで行ける道を選択した。

 

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2019年6月26日 打首獄門同好会 獄至十五ツアー 福岡DRUM Be-1

自らを晴れバンドと称する私の大好きなバンドが九州入りしたのは、今年の梅雨入りのニュースとほぼ同じ時期だった。


わたしはライブハウスで観るライブが好きだ。フェスはお手軽で良いのだけど、やっぱり大好きなものをじっくり堪能したい派としてはツアーライブをライブハウスで楽しみたい。
打首獄門同好会の結成15周年というおめでたいツアーの発表があってから、日程とにらめっこしてチケットを取り、ライブ当日をひたすらに指折り数えて待っていた。

まずは日程の発表。そしてチケットの先行抽選、それから対バン発表があっての一般発売だ。
大きめの都市が平日開催で、地方が土日という日程の組み方は、動員を考えたものだろう。
わたしは仕事終わりでも頑張れば行ける平日福岡と、土曜日開催の大分のチケットを先行で申し込み、鋭い倍率を勝ち抜いて見事手に入れることに成功したのだった。

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2019年4月27日 アシュラシンドローム 京都Live House nano

ライブの翌日は胃の中に残るアルコールの面影が、記憶の輪郭を曖昧にする。
ただとても矛盾しているが、もし完全に掴んでしまったら、なんだか消えてしまうような気がしているのもまた事実なのだ。
取捨選択された時間に感情の濃淡が生まれる。

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2019年3月30日 アシュラシンドローム 札幌BESSIE HALLワンマン

冬に吐く息は白く、冷えた空気はピリリと固く尖っている。
交差点の角に集められた雪は土混じりで、踏みしめるとジャリっと氷の音がした。

小さなライブハウス。
すすきのの派手なネオンに背を向けて、あの有名な看板の下を通り抜けてから、路面電車を横切ってしばらく歩くと今日の箱『ベッシーホール』に到着した。
先行物販の時間を少しすぎていて、すでに人の列が地下から地上へと伸びている。
わたしも並んでみたがどうやら思ったより人が集まったのか、オープンに間に合わなくなりそうだったようで、残念ながら買えないまま列は解散となった。

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2019年3月17日 アシュラシンドローム TENJIN ONTQ Kieth Flack

赤い実をつける桜は、桜前線の開花予測よりも少しだけ早い。
今年は暖冬で、あの春のウキウキとした空気が冬の切れ端に混ざり合ってしまったように感じる。

12月の終わりに福岡であったフェスに参戦して以降、ライブに行くこともないまま2ヶ月半が経過していた。
2018年から2019年となり、だからといって何ら代わり映えするでもなく、わたしは日々仕事に追われる毎日。
Twitterを覗けば、全国至るところでライブは開催されていて、そのお知らせを演者側とお客側と双方眺めながら押す『いいね』ボタンほど、本来の意味に近いことはないのではないかと思う。

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2018年12月26日 打首獄門同好会 福岡MUSIC JUNCTION

これなら午前中は仕事に行ってもよかったかな。
ダラダラと午前中を過ごしながらそんな風に考えていた。
福岡市内までは普通電車で40分ほど。そこから会場までは地下鉄かバスか。Googlマップの案内は電車が優先されてしまうのか、バスがあまり出てこない。
しかし福岡という街は西鉄バスというバス会社がそのほとんどを牛耳っていて、あらゆるところに連れて行ってくれるのである。おそらくバスの方が便利なんだろうと考えて、Googleマップの設定をいじってあらかじめの時間を調べるよりも、駅に着いてから案内板を眺めた方が早いなというアナログな結論を出した。

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