箱日記

ライブに行った感想を細々とつづっています。

2019年10月5日 アシュラシンドローム 渋谷CLUB QUATOROワンマン

あのRSRから1カ月と半分という時間が過ぎた。

ライブの年間本数などが時折話題に上るが、わたしが去年参戦した数はフェスも合わせて12本。均して月に1本のペース。うん、悪くない。決して多い方ではない、と思う。
少ないかと聞かれれば、下を見れば多くの人はゼロなわけだから、比較は難しいだろう。ただ、平均月に1本のペースは生活に支障が出るほどの数ではないと思っている。

ただ、ここに忘れてはいけない問題が1つだけある。日本の南の方に住まうわたしの場合、そのライブのほとんどが遠征になってしまうという点だ。
お盆というハイシーズンに北海道まで行ってしまったわたしの財布は激しく損傷しており、その痛みは決して癒えてはいない。1カ月半という僅かな間隔では失った諭吉は取り戻せない。たとえRSRが素晴らしすぎるほどに素晴らしい時間であったとしても、物理的な問題として無視できるほど大富豪ではない事については心より悔やまれる。

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2019年8月17日 打首獄門同好会 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO.~後編~

…きっと忘れないと思った。

 

涙は心の汗。…ということで涙腺がカッチカチなわたしの目にも涙が溢れた。
しかしそれは感情から来るものではなく、目にゴミが入ったことによるハードコンタクトのズレであった。
わたしは感情の振れ幅があまり大きくなく、ポジティブな感情と涙腺が分離している。自身の結婚式と出産で外しているのだから、もうそんな日は来ないような気がしているがどうだろうか。
ただけっして『無』というわけではなく、人並みに感動だってしていて、そのことを後からこうして文章にしたりするのだ。
書き連ねるという動作には、頭の整理を伴う。グダグダと考えないで、目を真っ赤にしてステージの感想を言う姿を羨ましく思う。一方で衝動的な感情が怖いという思いもある。
わたしだって追い詰められて泣くこともある。そう考えると感動の涙というのは感情に追い詰められているのかもしれない。
どこからか分からない『想い』というものが、自分でコントロールできないほどに湧き上がってくるなんて、怖いじゃないか。だからそれをいとも簡単にやってのける人の強さに憧れている。

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2019年8月17日 アシュラシンドローム RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO.~中編~

ステージが終わって外に出て、見上げた夜空にぽっかりと浮かんだ丸い月。
わたしはその景色を一生覚えているだろう、そう思った。

 

 

日本4大フェスのひとつであるRSR
これまで野外フェスは2つほど経験しているが、これほど大きなものは初めてだった。
フェス慣れしていないわたしにとって、右も左もわからない。まず入り口でチケットをリストバンドに交換してから、入口の前に立つ。ゲートが3つもあり、一体どこから入っていいのかすらも分からない。
怯えながらスタッフの人に尋ねると、どうやらどこから入っても大丈夫だったようだ。
ゲートをくぐる。どこに行けばいいのかさっぱり分からないまま、人の流れに身を任せてそのまま真っ直ぐに進んだ。

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2019年8月17日 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO.~前編~

8月に入り、日本全国は猛暑であった。
誰に言われるでもなくセミは羽化して、いつの間にやら聞きなれた音を響かせる。
わたしはといえば、その暑さに文句を言いながらも、あと少しに迫ったRSR2019への旅立ちにそわそわと落ち着かない日々を過ごしていた。
初めての大型フェス。しかも通し券での参戦、しかも1人。というフェス初心者のわたしにとって完遂できるのか定かではない過酷さである。

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2019年7月28日 アシュラシンドローム 福岡Queblick

だから、ライブに行こう。

 

わたしの家から福岡市内までは電車で40分。新幹線なら20分。
しかしライブハウスがある場所までは乗り換えなしではたどり着けず、ドアtoドアだと正味1時間の距離にある。平日ならば時間を惜しんで新幹線で向かうところだが、本日は日曜日。わたしはバンドTシャツやラババン、タオルなどの必要品をリュックに詰めると、昼前に息子と共に家を出た。

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2019年6月29日 打首獄門同好会 獄至十五ツアー 大分DRUM Be-0

行くぞ大分、と数日前に福岡でライブを楽しんだ余韻を引きずり、仕事をしているようでしていなかったブランクを経て、わたしは1泊2日の荷物を持って最寄駅から電車へ乗った。

生れも育ちも九州な人たちは、九州内の移動に対してあまり構えていないという印象を受けるが、移り住んできた身とすれば福岡~大分へは旅である。

最寄駅から大分への行き方は二通りあって、一つは最寄駅から直通の特急に乗っていくという方法。そしてもう一つは新幹線で博多まで出てそこから特急に乗る方法だ。

本数を考えれば博多から出ている特急の方が多い。しかし乗り換えは面倒だし、距離もある。何より高い、ということで地元の駅から乗り換えゼロで行ける道を選択した。

 

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2019年6月26日 打首獄門同好会 獄至十五ツアー 福岡DRUM Be-1

自らを晴れバンドと称する私の大好きなバンドが九州入りしたのは、今年の梅雨入りのニュースとほぼ同じ時期だった。


わたしはライブハウスで観るライブが好きだ。フェスはお手軽で良いのだけど、やっぱり大好きなものをじっくり堪能したい派としてはツアーライブをライブハウスで楽しみたい。
打首獄門同好会の結成15周年というおめでたいツアーの発表があってから、日程とにらめっこしてチケットを取り、ライブ当日をひたすらに指折り数えて待っていた。

まずは日程の発表。そしてチケットの先行抽選、それから対バン発表があっての一般発売だ。
大きめの都市が平日開催で、地方が土日という日程の組み方は、動員を考えたものだろう。
わたしは仕事終わりでも頑張れば行ける平日福岡と、土曜日開催の大分のチケットを先行で申し込み、鋭い倍率を勝ち抜いて見事手に入れることに成功したのだった。

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